医科歯科連携研修会を行いました。

令和4年2月28日、三原市歯科医師会より講師を招き、院内研修として「医科歯科連携研修会」を開催しました。
感染対策の一環として、リモート(Microsoft Teams)を併用した初の試みとなりました。
講師は、三菱三原病院(当時)の歯科・口腔外科 前田耕作先生が担当され、当院に関係する①化学療法②人工関節手術③糖尿病と歯周病④睡眠時無呼吸症候群⑤顎骨壊死に関する歯科連携について、エビデンスを踏まえた重要性を再確認する内容でした。
当院は、歯科がないため地域の歯科医院様と連携を密に図る必要があります。
研修会を踏まえて、歯科連携の更なる強化に向けて取り組んでいきたいと考えます。

講師を務めてくださった 三菱三原病院(当時)歯科・口腔外科 前田耕作先生。

研修会の様子

三原市歯科医師会さんよりコメントをいただきました。

医科歯科連携研修会を開催していただき、歯科医師としても有意義な時間となりました。歯科の日々の診療において、医科歯科連携の充実の必要性を実感することがあります。たとえば、歯周治療をすると、糖尿病の数値が良くなったり、反対に糖尿病が改善すると、口腔の状態が目に見えて良くなったりします。また、がん治療を長くされている方や認知症が進んで寝たきりになっておられる方に対して定期的な口腔清掃をしてあげるだけで、誤嚥性肺炎を防ぎ生活の質が向上するのはもちろんの事その方の寿命さえも長くしてあげられるのではないかと思うこともあります。
講演の最後にありました「顎骨壊死」の部分は、歯科医師であれば誰もが悩んでいる部分です。骨粗鬆症やがんの骨転移などでBP製剤、ランマークやプラリアなどのデノスマブ製剤を投与中の患者さんは十分に医科歯科の連携のもとに治療しないと大変患者さんを苦しめる結果になる可能性があります。注射剤のBP製剤やデノスマブ製剤の投与を始められるにあたっては、かかりつけ歯科にご連絡いただけると大変助かります。