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「内頚動脈血栓内膜剥離術におけるRetromandibular spaceの解剖学的層構造の研究」について

「内頚動脈血栓内膜剥離術におけるRetromandibular spaceの解剖学的層構造の研究」について

○ 研究の意義・目的

内頚動脈高度狭窄症に対して行われる治療方法には直達手術(内頚動脈血栓内膜剥離術)と血管内治療(ステント留置術)の二つがありますが、プラークの性状や狭窄部位の高さ、患者さんの全身状態などを総合的に判断して治療方法を選択します。一般的には不安定プラークを有する症例の場合は血管内治療より直達手術の方が安全性が高く、推奨されています。しかし、狭窄部が高位に及ぶ症例に対しては内頚動脈遠位部をしっかり露出する必要があるため手術難度が上がり、一般的には直達手術は敬遠される傾向にあります。しかしながら頚部上方部の軟部組織の複雑な層構造を正確に理解することで内頚動脈遠位部を確実に露出することができ、安全に手術ができるようになります。これについて手術ビデオを用いて後方視的に解析証明することは術者の育成の観点からも臨床的意義は高いと考えます。

○ 研究対象者

2015年4月1日~2023年3月31日の期間に山田記念病院で内頚動脈血栓内膜剝離術を施行した患者

○ 研究方法

山田記念病院において2015年4月から2023年3月の間に内頚動脈血栓内膜剝離術を施行した患者の手術ビデオ(顔は映っていない)、カルテデータ、3D-CTA検査画像及びMRI画像を匿名化した後、研究者が画像や手術ビデオのデータを元に頚部軟部組織の解剖学的層構造の特徴に関して観察を行い、安全な剥離操作に関する解析を行う。

○ 試料・情報の管理責任者

三原市医師会病院 脳神経外科 今田裕尊

○ 研究期間

承認日 ~ 2025年3月31日 (解析期間等を含む)

○ 個人情報の保護について

研究者は症例番号と年齢、性別のみ利用する。情報を得た時点で、個人を特定できる情報は削除し、個人情報とは無関係な番号を付け匿名化を徹底する。症例番号とその個人識別情報は個人情報管理者が厳重に管理し、その情報にアクセスできないようにする。

*研究に資料を提供したくない場合はお申し出ください。お申し出いただいても今後の診療等に不利益が生ずることはありません。

お問い合わせ先
〒723-0051 三原市宮浦一丁目15番1号
TEL:0848-62-3113
三原市医師会病院 脳神経外科 医師 今田裕尊(担当者)

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